教室3:共生文化メッセージ(1)

<ライティング教室の目的>

 共に生きる社会を実現していくためには何が必要なのでしょう。そこには多種多様な方法が存在するのは事実です。こうした中の一つとして、私は記録の意義、伝えることの大切さを感じ、自らの体験を福祉の理論をベースに著書を出版してきました。本を読んでもらうことで、生きる価値、助け合いの根拠、アイメイト(盲導犬)と歩行するための理解、福祉社会の課題等、広く世間に伝えていく機会を得ました。これにより多くの人達と知り合い、お会いしたこともない読者の皆様から助言や励ましもいただきました。

 誰もが支え合いながら自立して生きていけるような共生文化の成立には、専門家の示唆だけでなく、病気や障害、学校や職場での人間関係、子育て・介護から生じる家族の問題等、その困難と共に戦ってこられたあなたの経験が、貴重な社会の財産になるはずです。記録を通して潜在する経験を形にする。それは自分を客観的に見つめ、自信と自己存在の証につながるばかりでなく、その文章が同じ問題で苦しむ人達の助けとなったり、共に歩む生き方のモデルとして誰かの心を動かす結果に結びつくかも知れません。苦労を超え、共に幸せを分かち合ってこられた当事者自身の声こそ生きたメッセージになることでしょう。

 そこで「ふれあい人間力育成セミナー」では、あなたの貴重な経験を原稿にまとめる「共生文化メッセージ」というライティングサポートを企画しました。自らの歩みを書いてみたい気持ちはあっても、どう原稿にしたらよいか、文章には自信がない等、なかなか形にするまでの一歩が踏み出せないものです。アドボカシー(権利養護)の立場から、あなたの主張を一緒にまとめる支援です。「ひとりひとりの幸せ相談」で話された経験や「みんなのハーネスラーニング」で学習した内容をベースに、気持ちや考え方を引き出します。進学や就職に対する作文・小論文、志望動機等のキャリアアップの学習についても、ここで書き方のアドバイスをいたします。

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<ケーススタディを学ぶ>

 ライティングを学ぶ機関や方法は様々ですが「共生文化メッセージ」では「ケーススタディ」(事例研究)の方法を学習していくことで文章力アップにつなげます。「ケーススタディ」は症例の特徴等を明らかにするような研究において有効ですが、この方法を自分に当てはめる形で自己分析し、個性と論理的な思考力を促すことを狙います。この方法で基礎が固まれば道筋が拓け、何を書けばよいかが少しずつみえてくるでしょう。

 ‘ジュニア研究生’は家庭や学校での出来事、夢や希望、興味・関心のある分野、将来の道等、話し合ってきた心の内や学習の成果、また失敗例でもよいでしょう。‘シニア研究生’では趣味や生きがい、介護の難しさや喜び、闘病記、子育ての親子成長録等です。こうした身近な出来事や、これまで話し合い学習を深めてきた問題から、その中核となるテーマを一緒に抽出し、その課題に従って、書けるところから始め、1000字程度までの文章を作成していく作業です。動機や目的、結論につながる考察・評価等、構成と展開の基盤をアドバイスいたします。

 書き上げた原稿について編集の必要があれば、再度、同じ課題で内容をみがきます。次の課題に移る方は、同様の進め方で枚数を重ねていきます。また、それぞれの状況に応じては「ケーススタディ」の学習を深めたり、課題に対するアドバイスに時間を要する場合もあります。

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<メッセージの発信>

 ある程度の形ができたところで、もし、あなたの希望があり、研究所の目的と一致する場合は「研究所通信/ハーネスランド」に掲載し、メッセージを発信していただくことも可能です。また、原稿の枚数が増えてくれば、あなた自身の手記・エッセイ集として製本(出版)することもできるでしょう。

 「共生文化メッセージ」は研究所内に属する学習機関であり、あくまでセミナーによる人間力育成につながる原稿作成を目指すものです。あなたの学習プランに合った課題を文章で提示いたしますので、作成した原稿をメールで送信してください。いただいた原稿に対する添削・コメントをさせていただきます。電話の場合はケーススタディの解説、原稿作成に向けた助言・内容の評価等です。

 次のページは学習の参考例です。お問い合わせ・お申し込みの際は「研究所アクセス」よりお願いいたします。

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