感動の著作

<夢をくれた盲導犬~ミントといっしょに生きる~>

『夢をくれた盲導犬~ミントといっしょに生きる~』 ポプラ社 1995年 ¥1200

「夢をくれた盲導犬」本の写真
「夢をくれた盲導犬」本の写真

 目が見えていた世界から一転し、180度変わった光のない人生。病気で苦労した中学・高校時代の心理描写について読んでもらいたい気持ちはありますが、この本の焦点は、そこにあるのではなく、盲導犬ミントと社会参加する問題点を記した、むしろ後半部分にあります。盲導犬を知ってもらうことと同時に、それは心の支えだけでなく、一緒に社会参加できなければ意味がないということです。レストランの入店やホテル利用で断られた体験から社会の壁をどう拓いていけばよいか。ごく当たり前(ノーマライゼーション)に向けられた夢を盲導犬ミントと実現する。福祉を研究した自分だから書けるオリジナリティにこだわりました。
 小学校高学年向けの児童書として発刊。夏休みの推薦図書に選ばれて多くの子供達に読んでもらえました。内容が深い書でもあり、大人の方にも十分対応できるものと考えています。

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<しっぽのはえたパートナー~盲導犬ミントと触れた街角の福祉~>

『しっぽのはえたパートナー~盲導犬ミントと触れた街角の福祉~』 法研 1999年 ¥1300

「しっぽのはえたパートナー」本の写真
「しっぽのはえたパートナー」本の写真

 朝日新聞連載漫画『ロダンの心』を書かれた内田かずひろ氏によるイラストです。ロダンというラブラドールレトリバー犬がおもしろい漫画ですが、その内田先生にイラストを書いていただけるとは大変光栄でした。帯には女優の中村メイコさんからも写真と温かい言葉をいただいています。二回程、中村メイコさんのラジオ番組に出演させていただいたのが機会で、本を出版する連絡をさせてもらいましたところ直ぐに協力の返事をいただけました。国産第一号の盲導犬チャンピーを誕生させた塩屋賢一氏からのメッセージも大変重いものです。
 盲導犬ミントと歩んだ10年間のエピソードを分析し、現代社会の家族関係、教育・倫理問題、科学技術の発達と宗教、経済・社会の課題など、ミントの眼を通して写る私の考えを記しました。楽しんで読んでいただけるというよりは、そんなミントと一歩一歩立ち止まり考える内容の書かもしれません。人間を見つめ、温かい触れ合いのエピソードから街角の福祉を描く。そこに焦点を置きました。

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<盲導犬ミントの子守歌~二代目キースに歌い継がれて~>

『盲導犬ミントの子守歌~二代目キースに歌い継がれて~』 ポプラ社 2000年 ¥980

「盲導犬ミントの子守歌」本の写真
「盲導犬ミントの子守歌」本の写真

 この本は視覚障害者の恋愛・結婚、子育てというごく当たり前の日常生活について考えたい気持ちで書きました。本当の意味でのノーマライゼーションは社会参加を促す環境整備に向けられるだけでなく、こうした生活の自由を選択できる可能性にあるのではないか。目が見えなくても結婚し、子供と一緒に家庭生活が営めるか。これは私の生活革命であり、人生をかけた大勝負と呼ぶべきことだったかもしれません。
 ミントのウェディングドレス姿がとても可愛らしく写っています。沖縄やアメリカへの旅行記と共に、子育ての喜びについても書きました。ミントからキースへ、私の父から孫へと受け継がれていく命のバトンを通して、目が見えなくても、今、私がここに生きることの意味とは、多彩な角度から人生を捉えました。

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<盲導犬キースのヒト観察記~支え合うヒト達のフクシを見つめて~>

『盲導犬キースのヒト観察記~支え合うヒト達のフクシを見つめて~』 相川書房 2008年 \1400

「盲導犬キースのヒト観察記」本の写真
「盲導犬キースのヒト観察記」本の写真

 盲導犬キースの言葉でまとめた原稿で、この文体では難しいかと思ったのですが、以前、ソーシャルワークの論文を発表したことのある出版社に依頼したところ専門書が基本だが、用語にキースの注釈を付けて福祉の書籍らしくしてみるのはどうかと提案がありました。一般書をイメージし、なるべく専門用語は使わないよう心がけてきたのですが、逆に説明を入れて福祉をわかりやすくまとめようといった方向は夢想だにもしていない展開で、このユニークなアイデアには驚かされました。福祉教育を狙った読者への啓蒙面でも、一般書であって専門書に近いとっても自分らしい本にできた。
 タイトルの『ヒト』と『フクシ』をカタカナ表記にしたのも意味があります。キースの言葉なので強調したいところはありましたが、それよりは漢字の意味までには至っていない完成途中の段階を伝えたかった。支え合う『人』の幸せな『福祉』との比較です。そんな使命を含ませ、この書籍が果たす社会的役割が位置づけられたら嬉しいです。

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